画像江蘇省萍郷市上栗県の警察当局は16日、火薬60トンを保管する倉庫に起爆装置を仕掛けたとして、容疑者1人の身柄を拘束して調べを進めていると発表した。起爆装置は不発だった。大河網が報じた。
警察によると、火薬製造会社から2月8日、火薬60トンを保管する倉庫で、起爆装置らしい不審物が見つかったとの通報があった。警察の調べで、不審物は黒色火薬をつめた竹筒と線香を組み合わせた「起爆装置」と分かった。線香の火が黒色火薬に燃え移らなかったため、爆発にはいたらなかった。警察は「技術面で未熟なものだった」と発表した。
専門家によると、仮に爆発した場合、中心部にはサッカー場にも匹敵する大きさの穴が開き、3平方キロメートル内の建物は、ほとんどが倒壊した可能性がある。該当する“被災区”には、人口密集地域も含まれていた。
警察は容疑者の身柄を11日早朝に拘束。自宅からも証拠物を押収した。容疑者は供述を拒否していたが2日後になり、自分が起爆装置を作り、火薬倉庫内に仕掛けたことを認めはじめたという。動機については、「火薬製造会社から不当な扱いを何度も受けたので、恨みに思って復讐(ふくしゅう)しようと思った」と話している。警察は「テロ未遂事件」として、犯行にいたる経緯を、さらに詳しく調べている。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0217&f=national_0217_083.shtml