画像ウェリントン25日AFP時事】当地の25日の報道によると、ニュージーランド北島のオポティキで、トラック運転手のお尻に圧縮空気のノズルが刺さり、空気が勢いよく体内に入って風船のように膨らんだ運転手があわや死亡するという事故が起きた。事故が起きたのは21日。運転手のスティーブン・マコーマックさん(48)はオポティキで誤って運転席とトレーラーの間にお尻から落ちたが、そのはずみにブレーキを作動させる圧縮空気を送るホースが外れた。不運にも、マコーマックさんはホースが取り付けられていた真ちゅう製のノズルの上に落ち、ノズルが左のでん部に刺さって圧縮空気が勢いよく体内に入り始めた。
マコーマックさんは首や手足がどんどん膨れていく中で、まるで体が爆発するように感じ、大声で叫んだ。「サッカーのボールのように膨れていった。潜水病のような感じがした。風船のように膨らみながら、そこに横たわっているほかなかった」と当時のことを語っている。
気付いた仕事仲間が駆けつけ、圧縮空気を止めてマコーマックさんの膨れ上がった首などを氷で冷やし、救急車を呼んで病院へ搬送した。病院では、この事故でマコーマックさんの片方の肺にたまった液体を抜いたという。
医師はマコーマックさんに、体内に入った空気が筋肉から脂肪を分離したと話し、皮膚が破裂しなかったことに驚いていたという。今は回復しつつあるマコーマックさんは、肌が豚のローストのように外側が硬くてごわごわで、内側は軟らかいと話している。
病院のスポークスマンは、死亡していてもおかしくない危険な状況で、マコーマックさんが生きていたのは幸運だったと語った。
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