画像2011年8月23日、中国新聞社によると、台湾誌「新新聞」はこのほど、想像以上に充実した日本のトイレ事情について取り上げた。以下はその概要。
30年前の日本では、ホテルニューオータニのトイレは喫茶店よりもきれいだと多くの友人が言っていた。現在は高級ホテルやレストラン、デパートに限らず、オフィスや大学、高速道路のパーキングエリアのトイレも清潔できれいだ。そのため日本のトイレでできることは増えており、その想像を超えている。
近年、オフィスや学校のトイレでご飯を食べる人が増えている。この「便所飯」を好む女性は増えており、多くの女性トイレには空き缶や食べ終わった弁当容器などが捨てられている。ある女性は「いじめを避けるためにはトイレで食べるしかない」とネットで告白。当初は誇張した都市伝説だと思われていたが、後に事実であることが判明した。
日本のサラリーマンは勤務中に携帯を開かず、トイレに行く機会を利用して私用の電話をかけたりメールを送ったりする。トイレは上司に邪魔されない異次元空間なのである。就職活動の時に、まずトイレが快適な空間かを確認する人もいる。
日本人はトイレには神様がいると信じており、お金が出て行かないようにと特にきれいに掃除するという。日本は言わずと知れた高齢化社会であり、儒教思想国家でもある。和式トイレを洋式トイレに改築し、さらに保温・洗浄機能設備をつけることが親孝行の重要項目となっている。そのため温水洗浄便座は普及したが、非常に電気を使うため、東日本大震災後は全国で節電の動きが広がり、現在はトイレに使用後は便座の蓋を閉めるよう注意書きがあるのも新しいトイレ文化となった。
また、トイレで座って小便をする日本人男性が増えていることが驚きである。調査によれば、21%の日本人男性が座って用を足しており、妻の強い勧めによるものが圧倒的だった。ある男性は、トイレ使用後に妻が飛び散った尿を拭き取っているのを見るに忍びなくなり、25年前から家では座って用を足すようにしている。独身時代は完全に立ってしていたが、一度座ってしてみると癖になり、やめられなくなったという。座って用を足すのも悪くないと感じる男性が少なくなく、彼らは妻の圧力によるものではなく、また別の味わいがあるからなのだという。(翻訳・編集/中原)
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